６月２１日

礼拝メッセージ

「幸いな家庭の柱」　マタイ12章46－50節

　家庭は心の安らぎの場である。そこに安心と平安があってこそ家庭となる。安心は人の心の問題であり、平安は家族の交流から生まれる。今日は「父の日」である。一年には「こどもの日」があり、「母の日」があり、「敬老の日」がある。それらは皆、家族の日であると言える。それぞれの家族の日を通してお互いに感謝し、思いやり、お互いの絆を堅くして家族の幸せを分かち合う時でもある。

しかし、なんといっても「お父さん」は家の柱である。昔からお父さんは「家の大黒柱」であるという。家の建物を支える中心的な大きい柱を大黒柱といってきた。古い家の大黒柱は太く、黒光りのする存在感のある柱である。お父さんが飲んだくれで経済感覚がなく、浪費癖では家の責任は持てない。家のやりくりは普通、日本ではお母さんである。お母さんに負担がかかり苦労することになる。

　詩篇には「主御自身が建ててくださるのでなければ、家を建てる人の労苦はむなしい。主御自身が守ってくださるのでなければ、町を守る人が目覚めているのもむなしい。」（127：1）と記されている。人が家を建て、家庭が作られても、主、即ち、神様が建てられなければ「むなしい」と言っている。そして、神様が守られるのでなければ真実の安らぎはないと言っている。

イエス様は伝道されているとき母と兄弟が探しに来たので、そのとき弟子たちが「母上とご兄弟がお話したいと待っておられます。」と言った。そのときにイエス様は「わたしの母とはだれか。わたしの兄弟とはだれか。」そして、弟子たちの方を指して言われた。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また母である。」（マタイ12：48－50）キリストにあって家族は「父の御心を行う人」であると言う。家族は真実な意味で心が結ばれていることが大切であることをいっている。

人間にはいろいろな結びつきがある。家族といえども「金の切れ目が縁の切れ目」と言うように損得で結び合うことが多い。「父の御心」を行う家族とは神を父として結ばれる家族である。「神の御心」とは「神の愛に生きる家族」である。イエス。キリストによってあらわされた神を信じる信仰によって生まれる「神の愛」に生きる家族である。神を家族の支え、「大黒柱」とする家庭である。

　神を愛することは神の御心に生きることであり、神のみ言葉に生きることである。神を信じることは、信頼することであり、神に愛されている自分を自覚して生きることにある。そこに祝福の約束がある。神の御心、神のみ言葉、神の約束が家庭を守り、安心と平和の礎となる。

「この律法の書をあなたの口から離すことなく、昼も夜も口ずさみ、そこに書かれていることをすべて忠実に守りなさい。そうすれば、あなたは、その行く先々で栄え、成功する。」（ヨシュア1：8）「唯一の創造主なる神を愛する」ことと共に「第一の掟は、これである。

キリストは言われた「『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」（マルコ１２：２９－３１）この戒めこそ律法の中心であり、幸せな家庭を築く柱である。

今週のみ言葉　　コロサイ3章１４節

　「愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。」

　ページのトップへ　　　　２００９年の礼拝メッセージ　　他の年の礼拝メッセージへ　　　　　　トップページへ