７月１９日

礼拝メッセージ

「活ける教会と交わりと恵み」　　コロサイの信徒への手紙３章１２―１７節

　日本語の「教会」と言う言葉は、教える会という言う意味で「学校」が教えるところでありながら「学ぶ」ところの意味が出ている。教会は宗教的な場所に使われる。天理教も大本教などでも教会と言うようである。しかし、一般的に「教会」と言えばキリスト教会を意味している。また、キリスト教会のシンボルは十字架である。どのような建物であれ十字架がついていればキリスト教会だと思われる。教会は聖書の言葉であるギリシャ語ではエクレシャと言って「集まり」であて、この言葉の元である「呼び出される」と言う意味から「神に呼び出された人々の集い」と言う意味を持つようになったと言われている。だから「教会」は本来、建物でなく、神様を信じる人々の集まりを意味している。

マタイによる福音書によると「シモン・ペトロが、『あなたはメシア、生ける神の子です』と答えた。すると、イエスはお答えになった。『シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。』」（マタイ１６：１６－１８）とイエス様は言っておられる。「イエス様を救い主、神の子です」と言う信仰告白土台として教会を建てると言われている。

使徒パウロが「聖霊によらないでは誰も『イエスは主である』といえないのです。」（コリントⅠ１２：３）と言っているように、聖霊の恵みによってイエス様を信じることが出来、その信仰に基づいて教会が形成される。そこで「教会はキリストの体である。」（エフェソ１：２３）、そして「あなたがたはキリストの教会であり、一人一人はその部分です」と言っている。「教会はキリストの体」と言うとき、キリストが信じる人々がキリストを生き、キリストを証することを言う。キリストを生きることは、キリストの言葉に生かされることであり、その言葉は、いのちの言葉、神の愛の言葉である。「キリストの言葉をあなた方のうちに豊かに宿らせなさい」（コロサイ３：１６）と言うことはキリストがその言葉によって信じる人々によって今も活けるキリストが証され、神の国に今、生活の中で実際に生きて証することを言う。

その証とはキリストよって現された神の愛の証である。（コロサイ３：１２－１４）そこには神の約束である平和の実現によって、その証としての一致が約束されるのでる。キリストの言葉は神の愛と平和の言葉であり、約束である。その約束が実現するために、互いに約束の愛と平和が実を結ぶために「知恵を尽くして互いに教え」「互いに諭し」「イエスの教えを実行して」キリストの教会を立て上げることを教えている。キリストの言葉に従って「何が、神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれることか」（ロマ１２：２）を吟味して「教えあい」「諭しあい」「互いに重荷を分かち合う」（ガラテヤ６：２）ことによって活ける教会があることになる。キリストを信じる喜びが賛美となり礼拝となる。

その喜びの力がいのちとなり、人々にキリストの愛と平和を伝えることを使命とすることになる。それは義務から生まれたものではなく、キリストの愛と恵みによるうちから出る喜びの証である。イエスは言われる「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」。「…弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。」（マルコ１６：１５、２０）全てのクリスチャンにとってキリストの福音に生き、福音を伝え、人々にキリストにある神の愛と平和を分かち合うことを喜びに生きことが甲斐となり、使命となる。

今週のみ言葉　テモテへの手紙４章２節

　「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。
　　とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。」　

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