８月１６日

礼拝メッセージ

「心の装い、キリストの輝き」　エフェソ５章１－５節

　　昨今は環境温暖化でクールビズがはやり言葉になって公式の場でもネクタイをしないことを受け入れているようである。しかし、日本的に羽織袴代わりに浴衣と考えるとどうも考えてしまう。ワイシャツはネクタイを締めるときのシャツである。フイリッピンの正装は刺繍入りのシャツのようである。石垣島に行った時、ミンサー織のシャツに出会った。色合いと言い、デザインと言いおしゃれなシャツである。私は2着買って愛用している。このごろ時々、国会議員の人たちもミンサー織のシャツを着ているのが目に付くようになった。いい雰囲気である。

　生活習慣は長い文化として出来ている。お互いが認め合い、受け入れ合って快適で、美しく生きる約束となっている。エチケットである。服装は時代や社会の仕組みによって変わって現される。いってみれば心や思想の現れであると言える。キリストを信じるクリスチャンの装いについて聖書は「あなたがたの装いは、編んだ髪や金の飾り、あるいは派手な衣服といった外面的なものであってはなりません。

むしろそれは、柔和でしとやかな気立てという朽ちないもので飾られた、内面的な人柄であるべきです。このような装いこそ、神の御前でまことに価値があるのです。」（Ⅰペテロ３：３，４）と教えている。神様の前で価値あることは外面的な飾りより「内面的な人柄」であるという。ここでは内面的な飾りを「柔和としとやかさ」を指摘している。キリストを信じることはキリストに生きることであり「わたしは、キリストと共に十字架につけられています。
生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです」（ガラテヤ２：１９、２０）という言葉が言い表している。

キリストを信じることは、古い自分が死んでキリストが自分の内で生きて下さることになる。それはキリストの霊であり、いのちである人格によって生かされることになる。キリストを倣うものとして生きることになる。使徒パウロは「わたしがキリストに倣う者であるように、あなたがたもこのわたしに倣う者となりなさい。」と言う。また、エフェソの信徒への手紙では「あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣う者となりなさい。」そして「…あなたがたも愛によって歩みなさい。」と言っている。さらに「その豊かな栄光に従い、その霊により、力をもってあなたがたの内なる人を強めて、信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。」（エフェソ３：１６，１７）と勧めている。

その愛を要約すれば、第一は、「思いやる心」である。愛することは愛している人を思い、心を用いる、心配することである。愛が品格として心から輝き出ることである。キリストが心のうちから光のように「思いやり」が輝き出る品性と言える。それは当然「温かさ」であり、力となる命である。自分の利益でなく、労苦を共にする心である。

第二に、「包容の心」である。愛は包容の心である。包容は寛容であり、情け深く、忍耐する心から生まれる。

第三に、「勇気」である。「愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します。」（ヨハネⅠ４：１８）思いやる人のために自分を犠牲に出来る勇気である。愛の心は行動と実践の力として現される。

　キリストに倣うことは、キリストの輝き、愛の輝きが宝石のように出てくる品性となる。キリストの輝きが生活を照らし、社会を照らすことになる。平和と幸せが、そして希望が輝くことになる。

今週のみ言葉　コリントⅠ11章1節

「わたしがキリストに倣う者であるように、あなたがたもこのわたしに倣う者となりなさい。」

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