11月14日 礼拝メッセージ

「愛はすべての罪をおおう」 ペテロT4章8節

箴言10章12節の言葉には「憎しみはいさかいを引き起こす。愛はすべての罪を覆う。」と記しています。先日東京では夫を絞殺した事件がありました。夫の経営していた会社が倒産してからは、喧嘩が絶えず、その晩も口論の末、「死んでやる」と夫が浴室に入りこんでしまいました。カッとなってついて行った妻が、「憎い」と言って夫をネクタイで絞め殺してしまったのです。
「ついカッとなってしまたんだろう」、「衝動的にやったんだろう」、「つらかっただろうに」などと、色々同情されます。しかし、やはり愛ではなく憎しみが主役になってしまった悲劇です。その結果は恐ろしいものとなってしまいました。
憎しみは一番大切なものを失わせます。
憎しにの終点は、いつも破滅です。憎しみは、冷静な判断を失わせます。心の中に憎しみを持つ人は、気をつけなければなりません。憎しみは、どんどんエスカレートして、ブレーキがききません。「マッチ一本火の用心のもと」とあるように、山ひとつ燃やしてしまいます。
一体このような憎しみの本体は何でしょうか。私たちは、憎しみの原因は相手にある、といつもそう言うのです。しかし、憎しみとは、自分の心の醜さの反映、自己中心の狭さです。ところがどうでしょう。真実の愛は、すべての背きの罪をもおおいます。
キリストはこんな憎たらしい私をも愛して下さいました。私の全部をその愛で包んでしまわれました。私の罪も咎もおおって下さったのです。この愛の中にこそ、憎たらしい者が変えられていく希望があります。ここにこそ私たちの希望があります。
新約聖書ペテロの第一の手紙4章8節言っています。「何よりもまず、互いに愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです」。

世の光メッセージ・「手のひらの愛」(羽鳥明)より



今週のみ言葉 ペテロT4章8節




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