阪神チャペルセンター
  礼拝メッセージ
 
2022年5月8日
母の日礼拝
「信仰の家族」
Uテモテへの手紙1章3-5節

 今日は、5月第二週の日曜日で、母の日です。
私たちの教会は、昨年も、一昨年も母の日礼拝は、コロナウイルス感染防止の為に、YouTube礼拝でした。今年は教会での礼拝がささげられることを感謝します。
コロナウイルスとの戦いも長くなりましたが、先日の全国聖会の講師、永井信義先生がメッセージの中で、神様はコロナウイルス感染のこともすべてご存じで、最善の事をなされ、治められるという意味のことを話されていました。
さまざまな場面で閉塞感を覚えることもありますが、感染防止に努めながら、主を見上げていきましょう。

 さて、母の日ですが、日頃のお母さんの愛と、愛による犠牲を覚えて、心から感謝をささげたいと思います。お母さんは、家族や、子のために労苦を厭わずに働いて下さいます。
母は、子供に対して無償の愛を注ぎます。人間の愛で一番神様の愛に近いと言われているのが母の愛です。
テモテの母親エウニケと、祖母ロイスは、テモテを信仰によって育てました。
エウニケとロイスが、いつ主イエスを信じたのかは聖書にはありませんが、テモテはしっかりとした信仰者に育ちました。
パウロはテモテの信仰を「純真な信仰」と表現しました。これは、神に対する絶対的な信頼を持っているという意味です。
この信仰は、祖母や母親の心の中にいつも生きていた信仰ですが、テモテの心にも宿っていました。
パウロは、第二回伝道旅行の時、リストラという町でテモテと出会いました。
テモテは評判の良い人で、パウロはテモテを第二回目と第三回目の伝道旅行に同行させました。
パウロはこの愛弟子について、「テモテが確かな人物であることはあなたがたが認めるところであり、息子が父に仕えるように、彼はわたしと共に福音に仕えました」(フィリピ2:22)と、書き記しました。
また、テモテへの第二の手紙は、パウロが獄中で遺言のように書き記した手紙で、パウロは間もなく自分が殉教することを予感していました。
テモテの母と、祖母はテモテがパウロと共に宣教の旅を続け、主の福音に用いられることを誇りに思ったことでしょう。
親たるものは、子供たちに良い環境を与え、良い機会を与え、立派に成長することを願います。
一体、子供にとって何が一番大切なのでしょうか。
自分の事だけしか考えることができないような者になるのではなく、神と人を愛し、神と人に仕えることができる者として自立することです。
世の中の嵐に遭遇しても、乗り切ることのできる強い心を持つ人になることを願います。
自分は弱くても、主イエスが共におられるという信仰によって生きて欲しいのです。人を自分より優れた者として認めることができる心を持って欲しいと願います。謙遜な心を持つ人は人生の勝利者です。
主イエスを心の王座にお迎えして、純粋な信仰に満たされ、主の御言葉によって歩む人生はすばらしい人生です。
エウニケとロイスはテモテを自分たちの手元から手放し、迫害やありとあらゆる危険が満ち溢れている伝道旅行に送り出しました。
どれほど祈ったでしょうか。テモテの働きはこの二人の祈りに支えられていたに違いありません。
子供の為に祈ることができるのはクリスチャンの特権です。
御言葉はこのように親と子に教えています。
「子供たち、主に結ばれている者として両親に従いなさい。それは、正しいことです。『父と母を敬いなさい。』これは約束を伴う最初の掟です。『そうすれば、あなたは幸福になり、地上で長く生きることができる』という約束です。父親たち、子供を怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい」(エフェソ6:1−4)
親子でも、家族でもさまざまな痛みや問題を抱えるケースは多くあります。癒されなければならない問題は誰しもが思い当たることではないでしょうか。悔い改めて御言葉に立ち帰ることによって癒され、歩み始めることができます。
もしも、問題があっても、家族が一つとなって御言葉により頼み、主イエスに期待するなら、主イエスは主の方法で癒され、答えてくださいます。
御言葉は子供たちへ、そして父へ教えています。父への教えですが両親に教えていると考えられます。
子供たちへは、「主に結ばれている者として両親に従いなさい」とあります。親も子も主に結ばれている者であることに注意したいと思います。
親と子の関係も、キリストの愛に結ばれている関係です。キリストを土台として、愛の絆で結ばれている中で従うことができるのです。
この約束には祝福が伴います。長寿と幸せが約束されています。
キリストの愛に結ばれ、喜びを持って従う所に、大きな祝福が注がれます。
両親には、「子供を怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい」とあります。
子供を怒らせないようにとありますが、子供の機嫌を損ねない様に、何でも言うことを聞くということではありません。
時として親は子供を自分の所有物のように思うことがあります。知らず知らずのうちに子を支配し、人としての人格や尊厳を認めようとしないこともあるようです。そのようにされる子はいらだち、自信をなくし、自立できなくなってしまうのです。
子は神が委ねてくださった大切な魂です。キリストの愛を土台とし、キリストの愛に結ばれて、大切に育てます。
主がしつけ諭して下さるように育てなさいとあります。
口語訳聖書では、「主の薫陶と訓戒とによって彼らを育てなさい」と訳されています。主の御言葉に聞き、言葉と行いによって育てるという教えです。
キリストが我が家の主人であり、家庭の中心におられる家は幸いです。
主の御言葉を信じ、従う家族は幸いです。
テモテは、後にエフェソの教会で奉仕をしました。パウロはこまごまとしたことを手紙に書き連ね、テモテを教えました。
テモテは少し引っ込み思案の所があったようです。
それで、「神はおくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです」(Uテモテ1:7)と励ましました。
聖霊は、力と愛、落ち着きのある霊です。私たちに注がれて、内におられる聖霊も同じ御霊ですから、力と愛と慎みに満たされます。
試練や問題に苦しむような時にも、親や子、家族が主の同じ御霊に満たされて祈るなら、主は全能の御手を動かされるのです。
母の日に、母の日だけでなく、お母さんの上に豊かな祝福を祈りましょう。信仰の母なら、さらに聖霊に満たされて主の祝福に生きるように祈りましょう。もし、まだ信仰をお持ちでないなら、救いを信じて祈りましょう。
まだ主イエスを信じていないご家族がおられるなら、救いを祈りましょう。
きょう、自分の信仰を思い返し、改めて主イエスを信じて、主イエスを心にお迎えしましょう。
「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます」
(使徒16:31)


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