聖書のエピソードをもとにかかれたエッセーです
By K. Kakoi
旧約聖書面白散歩
ノアの箱舟 |
アダムから九代目、神は人間の心がいつもあまりに悪いことばかり考えるのを見て人間を創造したことを後悔し、創造したすべてのものを地上から消し去ろうと決心した。 これが「ノアの箱舟」の大洪水の発端である。 神が降らせた雨は二月十七日から四十日四十夜降り続き、その降水量はアララテ山(現在、黒海とカスピ海の中間にあるマッサス山{標高五千二百米}がそれといわれている。)を水没させてしまう程であったという。 そして、地上を覆った大水は雨が止んでもなかなかひかず、ようやく減りだしたのは五ヵ月後の七月十七日。アララテ山の頂上があらわれたのが十月一日。地上の全てが現れるのは翌年の一月一日で、その表面が乾ききったのは大雨から丁度一年後の二月十七日であったとされる。 (日付が細かいけれど、これ全部聖書のそう書いてあるのです。) 一年にわたる大洪水で、地上の生き物は全ておぼれて死んでしまった。神の計画されたとおりである。 ところが、一家族、神に救われたファミリーがあった。それが“ノア”一家である。 この人は、この悪い時代にただ一人「神とともに歩んだ、正しい、全き人」であったので神の恵みを受けたという。 彼は自分の家族と、地上の全ての種類の動物を一つがいずつ、箱舟に収容し、洪水後の人類・動物の再興の使命を神から受けていた。 勿論、彼は自分の家族だけを救おうとしたのではない。ほかの人たちにも箱舟の中に入る様に勧めたが、彼らは快晴の日に「神が人を滅ぼすために雨が降る」といわれても、信じられずに箱舟に入ることを拒否し、ノアがせっせと箱舟を作る間遊び暮らし続けていた。 唯一、救済されるチャンスを逃がしただけである。 さて、この箱舟の大きさがすごい。長さ、百四十米、幅二十二米高さ十三・五米の三階建てである。ノアはこの巨大な箱舟を、ただ、神の言葉のみ信じて一人で造りあげたのだ。 洪水後、生き残った人類はノア・ファミリーのみ。だから、今、地上の人類はもとをたどれば、ノアに行き着くというわけ。 この話、あなたは、ファンタジーと見ますか?それとも、真実と信じてみますか? このページのトップへ戻る |
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