阪神チャペルセンター
  礼拝メッセージ
 
2024年2月4日
第1聖日礼拝
「ネヘミヤの祈り」
ネヘミヤ記1章11節

 日々主イエスの御守りの中を歩み、きょうも礼拝をささげられる恵みを心から感謝します。
今日も心を主に向け、一つとなって御言葉に耳を傾けましょう。
キリストに救われて、クリスチャンとなり、毎日御言葉の糧と祈りによって永遠の命を生かされていることを感謝します。
天の父に祈る事が出来るのは、クリスチャンの特権であり、力です。
ネヘミヤは、ペルシャの首都スサで、アルタクセルクセス王に、献酌官として仕えていました。
献酌官とは、文字通り王にぶどう酒の給仕をする役目ですが、王の口に入るものに携わることから、本当に信用されていないとできない、重要な役目でした。
ネヘミヤは、捕囚の民は順次帰国して、神殿再建もされて、エルサレムの町は復興しているだろうと考えていました。
ところが、エルサレムから数人の人がネヘミヤの許にやって来て、エルサレムの現況を伝えてくれました。城壁は破壊され、門は焼かれて人々は困窮しているという知らせでした。
敵の攻撃を受けて、荒廃しているという悲しい知らせでした。
町が荒廃して人々が困窮しているだけではなく、これはまことの神に対する冒涜でした。
ネヘミヤはこれを聞いて座り込み、泣きながら断食をして神に祈りました。
ネヘミヤはまず罪の悔い改めをしました。
このような事態に直面するのは、イスラエルの民の罪の為であり、自分と自分の家の罪であることを告白して祈りました。
与えられているモーセの戒めを守らないという罪の告白でした。
神に対する不信仰を悔い改めて、涙を流して祈り続けました。
さらに、同胞の民の為に執り成しました。
「彼らはあなたの僕、あなたの民です。あなたが大いなる力と強い御手をもって贖われた者です。」(ネヘミヤ1:10)と執り成しました。 祈りに耳を傾け、願いをかなえて、あなたの憐みを受ける事が出来るようにと祈りました。この祈りは数カ月続けられました。
ネヘミヤは王に給仕をする時に、暗い表情をすることはなかったつもりですが、王はネヘミヤに、暗い表情をしている。病気ではないのか、なにか悩みがあるに違いないと聞いてくれました。
ネヘミヤは、王に心にあることを話しました。
「王がとこしえに生き長らえますように。わたしがどうして暗い表情をせずにおられましょう。先祖の墓のある町が荒廃し、城門は火で焼かれたままなのです。」(ネヘミヤ2:3)と答えました。
すると、王は「何を望んでいるのか」(ネヘミヤ2:4)と聞いてくれました。
その時、ネヘミヤはすぐに答えることをしないで、心の中で短く祈ってから答えました。これは祈りについて、大変重要なことを教えています。
本当に大切な必要を、残らず話すことができたのは、この短い祈りによってでした。すでに天の父は祈りに答えておられます。
ネヘミヤは、町の再建のためにエルサレムへ帰らせてほしいと願いました。
さらに、旅に妨げがないように、通過する町々の長官への書状を求めました。
再建の為に必要な木材を与えるように、王の木材管理者にあてた書状も求めました。木材は大変高価で貴重なものでしたが、王は願いを聞きました。
さらに王は将校と歩兵を護衛に着けてくれました。
エルサレムに到着すると、町をくわしく見回りました。荒廃はひどい状態でした。
ネヘミヤは再建に携わる人々に、「ご覧のとおり、わたしたちは不幸の中であえいでいる。エルサレムは荒廃し、城門は焼け落ちたままだ。エルサレムの城壁を建て直そうではないか。そうすれば、もう恥ずかしいことはない。」(ネヘミヤ2:17)と語りました。
神の御手はネヘミヤと共にありました。
人々は、心を強くされて、「早速、建築に取りかかろう」(2:18)と応答し、この素晴らしい計画に奮い立ちました。
困難が予想されましたが、人々の心は神の前に一つとされました。
この計画に反対する者たちは、あざ笑い、さげすみました。
ネヘミヤは彼らに、「天にいます神御自ら、わたしたちにこの工事を成功させてくださる。その僕であるわたしたちは立ち上がって町を再建する。」(ネヘミヤ2:20)と、天の父が成し遂げてくださる事を信じて工事をするのだと、反論しました。
早速工事が始まりました。祭司も住民たちも城壁とそれぞれの門の扉を補強したり、新しく取り付けたりしました。
心を一つにした人々は、それぞれ自分の持ち場の修復を続けていきました。
工事に反対する「サンバラト」という者は、仲間たちに、城壁ができても、それは狐が登るだけで崩れてしまうだろうと、あざ笑い、侮辱しました。
ネヘミヤは「わたしたちの神よ、お聞きください。このように辱めを受けているのです。彼らの投げつける侮辱が彼ら自身の頭上に降りかかり・・・」(ネヘミヤ3:36)と祈りました。
敵の攻撃に備えて、武装しながら工事は進められていきました。
「わたしたちの神はわたしたちのために戦ってくださる」(ネヘミヤ4:14)と励ましました。
また、ひどく困窮する人々からの訴えがあったので、ネヘミヤは貴族や役人に、取り上げていた畑やオリーブ園、家も利子も穀物もぶどう酒も油も、何もかも返して、負債を免除するように勧めました。
民は神を賛美し、このように行いました。
敵の脅迫は続きましたが、ネヘミヤは祈りによって勝利していきました。反逆を企てていると脅されても、「神よ、今こそわたしの手を強くしてください。」(ネヘミヤ6:9)と祈りました。
城壁は52日間で完成しました。
周囲の国々は、まことの神が守り、神の助けによって工事は完成したことを悟りました。
人々が集められ、律法が朗読されて、あらためて神の戒めを守ることを確認し、決心しました。
厳かに城壁の奉献式が行われて、シンバルや竪琴、琴に合わせて賛美がささげられました。神殿での祭司やレビ人の働きが整えられました。
このように、城壁の再建とともに、心の中の信仰も再建されて行きました。
祈りは、不可能を可能にしてくださる神の御手を動かします。
ネヘミヤが王の前でとっさに祈ってから必要を言い表せたのは、日頃の深い信仰による祈りの積み重ねによりました。
私たちは、主イエスの十字架によって罪許され、贖われた神の子です。
いつでも、どのような場でも天の父に祈ることができるのです。
自分の手ではどうしようもない大きな事も、神には不可能はないのです。信仰による祈り、御心に適った祈りは、山をも動かします。
「神を信じなさい。はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。だから、言っておく。祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。」(マルコ11:22―24)と主イエスは教えられました。
信仰の祈りは勝利です。
私たちが執り成しの祈りをする時、天の父は聞いて下さいます。
人には解決できないことを解決し、問題を取り除き、魂は救われるのです。
2024年は執り成しの祈りの年です。祈りの生活を見直し、祈りによって神に近づき、祈りによる勝利を重ねて参りましょう。

今週のみことば
「何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、
 神は聞き入れてくださる。
 これが神に対するわたしたちの確信です。
 わたしたちは願い事は何でも聞き入れてくださる
 ということが分かるなら、神に願ったことは既に
 適えられていることも分かります。」
 Tヨハネの手紙5章14-15節


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